2011/03/10

『情報教育アドバイザ』というお仕事。

私が携わっている、教育委員会付けでの情報教育アドバイザーという仕事。
本来は児童・生徒のICT教育推進のために設けられたセクションだと理解はしています。
ただ、ICT以前に、学校校務のIT化もままならないのに、ICTを取り入れるというのは順序が逆ではないかと思います。
確かに、ICT教育も子供たちのあるべき教育のカタチを考えた場合、必要なことだと思いますし、決して否定するものでもありません。しかし、子供よりも大人の方がIT化について行ってない場合が多いです。

学校のIT化がなかなか進まないのは、校長・教頭・教務の管理職の先生方の積極性が関係してきます。今ではPC触れない、という先生は少なくなりましたが、名簿管理や成績処理、体育や保健的なデータ処理など、こういう学校の事務的なシステムが充実していないと、なかなか先生方にPC触れ!というのは無茶な話だと思うのです。
そういう先生に触っていただける、人に優しいシステムとは?・・・

そうこう考えているうちに、情報教育アドバイザというより、学校の校務システムを充実させていくことの方が大切ではないか、との結論に至り、現在「情報アドバイザ」という肩書でありながら、校務システムの企画・開発・納品を手掛けています。

現在1年越しで”保健室のシステム”を作っております。
これは保健室の「養護教諭」の先生方と相談しながら、
できるだけ入力の手間を省き、入力ミスを起こさないようなUIを考え、
各種報告書や保健簿の作成も1クリックで自動的に作られるというものを作ってきました。
(少しだけ自信作です)

いまどきの保健の先生は、日々の様々な業務に忙殺され、データ入力すらままならない現状があります。いくら「まとめるのが楽になる!」と言ったところで、その入力すらままならないという状況があるのです。ではどうしたらそういう状況を打破できるのか?

で、考えて投入するのが、こいつです。(その2へ続く)