2011/08/15

私的「校務支援ソフトウェア開発」ポリシー

(2011/8/14、facebook の自分の「ノート」にしたためたものをこちらにも転載しました)


私の職務は「情報教育アドバイザー」です。または 「ICT支援員」と呼ばれているところもあるようです。教育情報化コーディネータ(ITCE)とか言う?民間の資格もあるようですが、私は持ってません。 所属は教育委員会付けですが、常に小学校や中学校を廻り、校内LANの環境整備やPCやデータサーバの保守などのハードウェア寄りの分野から、校務支援ソ フトをExcelベースで作成するなどソフトウェアの分野まで多岐に亘り、先生方のICTのフォローをさせて頂いております。元々出身は、 FA(FactoryAutomation=工場内自動制御プログラム)を作製するSE兼プログラマーですので、自称”ソフト屋”さんですが、最近は壊れ たPCの修理や、HDDからデータを抜出すといった、どちらかと言うとハードウェア寄りな仕事までこなす、”何でも屋”さんになってきております。
その”なんでも屋”が改めて、『校務支援ソフト開発』に取り組もうと決意を新たにしました!

今まで10年間。様々な自作の「校務支援ソフト」を開発して来まして、何を今さら?と思われる方もいらっしゃると思いますが。
大 きな自治体・教育委員会さんでは手が回らないような小さな自治体・教育委員会さんへ、あるいは大手ソフトウェア会社では、やりたがらないような「膝を突き 合わせて相談しながら(創る)、常に現場目線に立った」ソフトウェアの開発という非常にニッチな分野ではありますが、そういうところにこそ、私のような者 が役に立てるフィールドがあると強く信じています。
私が組む「校務支援ソフト」によって、少しでも学校経費が節約できたり、先生方の作業時間の短縮に役立つことができれば嬉しく思います。
そこで、私の考える「校務支援ソフトウェア」ポリシーをまとめておきますので、賛同いただける先生方、自治体・教育委員会関係者がいらっしゃいましたら、お声をかけて下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。


「Excelベースであること」
Accessは入ってなくてもExcelだけはまずどの学校のPCにも入っているのではないかと思います。その最も慣れ親しんだExcel上 で動くアプリケーションを作製します。データベースも勿論、Excelで作成されますので、二次利用するにも容易です。

「細かなカスタマイズが可能であること」
現 場の先生方に最も言われること。それは「カスタマイズが可能か?」という点です。通常、ソフトウェアメーカーは、「万人受け」するように、ある意味”最大 公約数”的なアプリケーションを販売していますが、現場で求められるのは、”現場に則したソフトウェア”であり、「細かなカスタマイズ」が可能かどうかで 選ばれることも多く。むしろ”カスタマイズ”のことを意識して作ります。

「入力箇所は極力少なく、選択部品とボタンのみのシンプルなUIであること」
私が作るソフトは、入力画面、データベース、出力フォーマットに至るまで、作業効率のことを第一に考えています。操作性は首尾一貫しており、入力ミスの起こらない、最低限の入力で済むようなシンプルなユーザインターフェースとなるよう心掛けています。

「使用環境や、使用者を選ばないこと」
使 用環境としては、2002~2010までの4世代のExcelのVersionがあることや、使用される方はPCやExcelに堪能な方ばかりではない、 ということ。最も下位のVersionでも動作可能なように、また、PCが苦手な使用者のことも考えた優しい作りを心掛けています。

「プログラムとデータは分離すること」
セル内に複雑な式を埋め込んだり、シートを跨いでリンクを貼るような、プログラムとデータが一つのファイルとして扱うのではなく、データはデータ用のファイルへ。プログラムはプログラム起動に特化したファイルへと、完全に分離しています。
こうすることで、プログラムのバグ修正やVersionUpに対しても、プログラムファイルを入れ替えるだけの、非常にメンテナンスし易く統一しています。


今まで出来ていなかったかも知れない自戒の念を込めて、今後も「校務支援ソフトウェア」開発に精進したいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


2011.8.14  アルファ・リスク・システムズ 西浦正純

2011/08/14

『情報教育アドバイザ』から『校務支援ソフト開発』へ、私の決意表明。

平成23年度は小学校の校長先生からの熱き要望で「通知表をデジタル化」するというお仕事を頂けるまでになりました。
平成21年度後半から22年度にかけて、「養護部システム」という保健の先生向けのシステムを作成したことがきっかけとなり、それまで中学校が主だった私のフィールドが小学校も。そして各学校を横断的に行き来し、先生方に私という者を知っていただく機会が増えたことにあります。

私が今の「情報教育アドバイザー」という職に就いてから丸10年、今年で11年目を迎えますが、10年かけてようやくここまで来た、という感があります。

最初の平成13年度は、”緊急雇用対策”というカタチで半ば無理やり入らせていただきました。その頃は子供たちにPCに触れてもらうという目的でPC教室の非常勤講師”みたい”なことをやってました、が。
よくよく観察すると先生方のデジタル化の方が進んでなくて、手作業な部分が多々ありましたので、その先生方のフォローというか、お助けマン的な存在に自然とシフトして行きました。

その間、中学校での成績処理や、学校名簿の管理ソフトを自作して各校で使っていただけるようにしたり・・・。「プリンターが出ない」とか「インターネットがつながらない」と言われれば埃だらけの机の下に潜ってLAN線チェックしたり・・・。学校行事に欠かせない横断幕や垂れ幕の作成も「西浦さんでないと作れない」という”域”までになってしまいました。
そうやって色んな経験をさせていただきながら、西浦がどういった人物でどんなことが出来るのか?少しずつ先生方に理解して頂けるようになってきました。
だからこそ、今回のような成績処理を任せて頂けるようになったのだと思っています。

この10年間色々作成してきましたが、これを機に学校用の「校務支援ソフト」の企画・開発・導入アドバイザという立場を前面に出して行きたいと思います。
学校現場を「職員室」の中から見てきたからこそ、何が必要でどうすれば良いかを常に「現場目線」で考える。PCの苦手な先生でも安心して使って頂けるソフト開発を推し進めて行きたいと思います。
大手ソフトメーカーが出来ないであろう、「膝をつき合わせて、現場の先生方が本当に望んで居られる”シンプルなソフトづくり”」を心掛けたいと決意を新たにしました。


他にもやりたいことは沢山あります。

「電子黒板」や「デジタル教科書」の導入や、PCルームの機器選定についても、今まではメーカや納入業者の「言いなり」となっていた部分が大きいと思いますが、当事者である児童・生徒と先生にとって何がベストか?、「授業現場」で本当に必要とされるものは何なのか?、節約・節減の時代ですからコストパフォーマンスについても研究し、幅広い視野で提案していけるようになりたいです。
閉鎖的で世間との感覚がズレていると言われる教育現場に、最先端とは行かないまでも民間レベルと同じぐらいのICT化の導入について、常に「現場目線」で取り組んで行きたいと思っています。

多方面の方々にご指導頂きながら、成長して行きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成23年・夏  西浦正純

2011/08/05

俺、サッカー好きなんスよ!

元サッカー日本代表の松田直樹選手が練習中に心筋梗塞で倒れ、亡くなりました。
トルシエジャパンでW杯16強に入った時の主力選手だったので鮮明に記憶に残っています。
監督とは意見が合わないこともあったりで、少しヤンチャで尖ったところはありましたが、憎めない選手でした。
各TV局も松田選手のJ1のマリノスからJFLの松本山雅に移籍した経緯を流していましたが、その中でマリノスを去る松田選手がファンへの挨拶で
「俺、サッカー好きなんスよ。もっとサッカーやりたいッス!」
って言ってた言葉が耳から離れません。

そこまで好きなことに打ち込める。好きな事を職業にできる。
そこまで言えるってすごく幸せな人だと思いますし、羨ましい、って思えるかもしれません。
そのような人は珍しいのかも知れません。

でも、本来、人は自由で、やりたいことがやれるはずなのです。
自分で色々言い訳したり、目を瞑ったりしているのです。
あなたが「●●好きなんスよ!」って命賭けられるようなことは何ですか?
それ程好きなことを何か持っていますか?


松本山雅をJリーグに!と志半ばで亡くなった、松田選手のご冥福をお祈りするとともに、
好きな事に一途に、命を賭けて取り組んだ、彼の生き様を見倣いたいと思います。